WEDDING ESSAY

何年後、何十年後も色褪せないクラシカルスタイルの最前線

何年後、何十年後も色褪せないクラシカルスタイルの最前線

何年か前に買った服が、気づくとファッションのトレンドから外れていて、何となく古臭く見えてしまう。
服はその都度新たなアイテムを買いなおせばよいが、ことウエディング衣裳はそうはいかない。
一生に一度、その日のためだけの特別な装いは、5年後、10年後も「あの時の私たち、素敵だったよね」
なんて言い合えるタイムレスな魅力が不可欠だ。今回クローズアップするのは、時を経ても色褪せない
クラシカルスタイルに、旬なスパイスをひとさじ取り入れた“ネオクラシカルスタイル”。
それは老若男女に愛される、揺るぎない魅力を新郎新婦にプレゼントしてくれる。

上質マテリアルで紡ぐ、“今”着たいクラシカルドレス

上質マテリアルで紡ぐ、“今”着たいクラシカルドレス

クラシカルドレスの中でも根強い人気を誇る総レースドレスは、美しい透明感がトレンドキーワードの
「トランスペアレント」ともリンクし、今さらなる注目を集めている。決め手はレース&チュールの
オーバースカートをまとった(1:FRD-00059-03)のように、どこかに軽快なエッセンスを宿すこと。
エアリーな雰囲気と麗しいレースが絶妙なハーモニーを奏で、花嫁に多面的な美しさを約束する。
辛口派のブライズには、素材は古くからドレスに多用されていたミカドを用いながらも、
構築的な変化球シルエットでモードな風を吹かす(2:ERD-00012-02)をピックアップ。
コンパクトなトップスと幅広タックで描くビッグスカートとの対比で、スタイルアップデザインとしても力を発揮する。
またクラシカルドレスの魅力の一つである、華やかなプリンセスのような佇まいを叶えたいなら
(3:VED-00001-01)のようなバックシャンドレスも外せない。トレーンの素材はレースやチュール、
オーガンジーといったシアーなマテリアルをメインに、軽やかな表情を宿すのを忘れずに。

フォーマルルールを意識したワンランク上のメンズ衣裳

フォーマルルールを意識したワンランク上のメンズ衣裳

クラシックなメンズフォーマルを目指す上で押さえておきたいのが、フォーマルルールの基礎である。
まずブライダル衣装で主流となっているタキシードは夜の第二礼装に位置付けられ、(4:20333)のようにショールカラーの
カマーバンドスタイルは、まさに正統派デザインと呼ぶにふさわしい華やかさを誇る。
オーセンティックな紳士の佇まいを求める新郎は、あえて着崩さず王道を貫くこのデザインにトライしてほしい。
昨今では昼の第一礼装のモーニングコートをディテールやシルエットで現代風にアレンジしている衣装もバリエーション豊富に登場し、
トーンの明るいグレーカラーやドット柄ベストでカジュアルに仕上げた(5:714)も注目デザインのひとつだ。
そのほかにも、フォーマルルールで昼夜ともに着用OKとされているフロックコートをモダンに仕上げた(6:853)も
優秀デザインとしてリコメンド。上品な光沢を放つシャンブレーにストライプ柄を描いた生地や、シェイプを効かせた
シルエットに漂うのは、今の時代にフィットするモダンな感性。伝統的なテイストと自らの感性を生かして、
タイムレスなメンズフォーマルをセレクトしてほしい。

WRITING BY AYA ISOBE

aya_isobeエディター&スタイリスト
磯部 彩
isobe aya

武蔵野美術大学卒業後、津田美絵氏に3年間師事したあと独立。
現在「ゼクシィ」「ゼクシィPremier」「ゼクシィ国内リゾートウエディング」
「ゼクシィ海外ウエディング」「MISSウエディング」など多くのブライダル雑誌で
編集&スタイリングを手掛けるほかWEBサイト「SPUR.JP」でも
ウエディング記事を定期配信中。

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